近況
イタリア調査(旅行)の記事を少しずつ載せていこうと考えていたけれど、ほとんど更新することなく過ぎてきた。
書き残したいことはいくつもある、なかなか文章にならない。
イタリアの男性は総じて落ち着きがあり親切だった。丁寧に扱ってくれていると感じられた。よく声をかけられたが嫌な響きがなく、親しみを伴っていた。
毎日暑く戦いのような日々。
数日前友人の家に招かれランチとアフタヌーンティーを楽しんだ。彼女たちと知り合ってもう随分になる。お互いなかなか話せない事を話せる相手として尊重し合ってきた。
こちらの言葉の理由である、抱えている気持ちを理解し合えるのは幸せなことだ。
最近はネットラジオでクラシックやオペラを流している。放送局によっては320kbpsの充分な音質で配信している。自分の選曲ではないBGMは気安くていい。
今年は調理が充実している。
・羽釜と檜の釜蓋による直火炊飯
・ストウブの鍋
・タークのフライパン
・岩鋳の魚焼グリル用グリルパン
・イタリア産オリーブオイル
どれもよくできた道具、オリーブオイルは先のイタリア旅行で開眼した。以前から使用していたオイルより5倍くらいの単価だけどまったく味が違う、他を節約しても外せない調味料になった。
毎日2回料理しているからプライベートな時間に占める料理の割合は大きい。だからその道具や材料のことをよく考える。
安息な日々を過ごしている。
到着からヴェネチア
アリタリア航空の直行便で、ミラノの空港に到着して同地で宿泊、翌日にヴェネチアを訪ねた。
機内食を期待していたけれど、前回のANAが特別良かったのだろう。
また機内では、オペラ『ロメオとジュリエット』全幕と、2014年のバイロイト音楽祭、『ニーベルングの指輪』を、「ラインの黄金」、「ワルキューレ」全幕と、「ジークフリート」第2幕まで聴いた。
ヴェネチアは思春期~成人となる頃まで、茫漠とした憧れを抱いており、訪れることができたのは嬉しかった。
観光地としての物価の高さが 、景観以上に街の印象を左右しているように思え、緊張感をもたらしているようだった。
ここに限らず、著名な場所は似たような傾向だった。
それでも魅力が勝っている。
車が走っていない唯一の都市だそう。
そのせいか、路地に入ると静寂を得られる。
澄んだ光と影、石造りの建物の質感、水の気配と街の音が調和する、美しい街だった。
帰国後 平穏な日々
イタリアから帰国し、調査結果をまとめる充分な間もなく、日常業務に奔走している。
今年は職務内容が充実している。
イタリアで体験してわかったこと。
ローマより、日本の首都圏の方が暑かった。
日本は暑い国なんだな。
地方の、さほど観光地化していない場所がよかった。
オルビエートとか。
ゆっくり画像を掲載していきます。
ヴェネチア
イタリア
間もなくイタリアへ調査に行く。
今度は宿泊先がすべて決まっている。
ありがたい。
3年
今月下旬でSRSを終え丸3年になる。あれから3年・・・。
全身麻酔直前の心持ちを思い出す事が多い。目が覚めなければ終わっていたとか、ケイト・ブッシュの「ライオン・ハート」が脳内で流れていた事とか、おしゃべりしながら陽気に準備する、5、6人の、まだ十代半ばから後半の、看護士の少女たちとか。
8日間ほど水が飲めず、退院したらおいしい水を生活に、水には贅沢するんだとか考えてたっけ。
マリア・カラスと、ラジオ深夜便の対談をよく聞いていた。宮本亜門の話が印象に残った。タイで交通事故にあったという彼の話などを、タイの病院のベッドで聞いた。
外気は30度後半だったが、さほど暑く感じなかった。
この手術を境に、自分の心とこの体を大切にしようと、自然にそう思えるようになった、よく頑張ったねとか。
それが嬉しい。
とてもとても嬉しい。
幸せな3年だった。
これからもいっそう幸せになる。