性同一性障害
最初その概要を知ったとき、そんな馬鹿げた疾患があるわけないと思いながらも衝撃が走った。
心の奥の奥の方、そこにある本体が貫かれたようだった。
複数の当事者に会い話をきいた。
それぞれに表現の仕方があった。
診断確定はすぐだった。
その時自然に沸き起こったのは、歓喜の感情。
二度経験した手術の一度目は、部分麻酔の手術台の上で、間もなく終わると告げられた。
そのとき猛烈な笑いの感情が起こり、激痛の中必死に笑いをこらえた。
二度目のタイで、帰国して職場復帰した。
それからもう一年以上経つのに日に何度も自分の体に感激する。
この心は真実。