到着からヴェネチア
アリタリア航空の直行便で、ミラノの空港に到着して同地で宿泊、翌日にヴェネチアを訪ねた。
機内食を期待していたけれど、前回のANAが特別良かったのだろう。
また機内では、オペラ『ロメオとジュリエット』全幕と、2014年のバイロイト音楽祭、『ニーベルングの指輪』を、「ラインの黄金」、「ワルキューレ」全幕と、「ジークフリート」第2幕まで聴いた。
ヴェネチアは思春期~成人となる頃まで、茫漠とした憧れを抱いており、訪れることができたのは嬉しかった。
観光地としての物価の高さが 、景観以上に街の印象を左右しているように思え、緊張感をもたらしているようだった。
ここに限らず、著名な場所は似たような傾向だった。
それでも魅力が勝っている。
車が走っていない唯一の都市だそう。
そのせいか、路地に入ると静寂を得られる。
澄んだ光と影、石造りの建物の質感、水の気配と街の音が調和する、美しい街だった。