心にそよぐ風

おしゃれで魅力的な人になります!

タイでのこと

タイで手術を受けた前後の記録をFC2で記していた。
これから同じ理由でタイに向かう人に、何か役に立てればと考えて。
病室のこと、退院後のケアのことなどを客観的に記述するよう心がけたが、その日記を閉鎖した今、少し自分のために、違う内容のものを記そうと思う。

 

手術前、付けていた点滴に、全身麻酔のパックが加えられて、ああ、もうすぐ意識がなくなるのかぁと。

前日に聴いていた、ケイト・ブッシュの「ライオン・ハート」が頭で再生されていて、この音楽だったのか、なんて。
村上春樹『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のおしまいに、主人公が聴いたボブ・ディランの「激しい雨」のようだと。

まだ十代らしい看護士の少女たちが5人くらい、準備しながら鼻唄を歌っていた。
タイの看護士の少女たちの陽気さについては、その後アテンダント(日本人の付添人)の人と何度か話題になり、いつも驚くほど陽気なんだそうな。

何がそんなに楽しいのと質問したくなるくらい、手術室で楽しそうにおしゃべりしながら準備を続けていて、そこで記憶が途切れた。

気がついたら自室のベッド。
意識が切れる境目はわからず。
猛烈な痛みがあると、複数の病院関係者、当事者から聞かされていて、メスが入った感触が下腹部に強くあった。
体が危険な状態である時の感触が、そこにあって、数十秒の後、また意識がなくなった。

次ぎに気づいたときには、周囲を見回せて、アテンダントの人がいた。
丸三日眠っていた、心配したと。
腕の点滴の他に、鼻にチューブが。
数えたら全部で4本のチューブが、体から出ていた。

f:id:rei2501:20130617210312j:plain