2月 光は春
寒波が小休止して青空が美しい陽射しは春を届ける。
4月からの環境の変化にもようやく慣れてきた、だからといって身体がついてはいかず、夜の9時過ぎには消灯して翌日に備える。仕事は考えてもみなかった充実したもので思い残すことはない。良くここまでやれたなと感心する。
あとわずか3ヶ月で五月。何もかもが今とは異なっているのだろう、それはすぐにやってくるが日々は寒く、いつ終わるのだろうと長い。
寿命を迎えるのは怖くないが貧困は怖い。持ち物を整理してやれることを続けていく。
秋
半年以上続いたジンマシンがようやく治りつつある。随分泣かされた。最初、アルコールでのアレルギーが発症し、次に蕎麦アレルギーが発症、この二つは癒えることなく、体質として残った。
ジンマシンの症状が最もつらくて、しかも毎日午後3時を過ぎた頃から全身に現れて苦しんだ。
4月からの強いストレスが原因だろう、疑いもなくそう思う。
秋はどこに消えた。
夏の日々
ストレスが大きい。気温がいくらか下がりストレスも少し軽減された気がする。夏休みが取れない、取ってくださいと何度も言われありがたいなあと感謝する。残業しないよう注意され、ありがたいなぁと感謝する。陽射しは苦手だ。朝方にすぐ目が覚めてしまう。
服を買っても暑くて楽な格好ばかりで、暑いのは苦手だ。
近頃はタリーズに寄ることが増えた。食事メニューが自分にはちょうどいいから。コーヒーもハズレることが少ない。好きなカフェがあって、エスプレッソが美味しい、けれど食べられるものがあまりない、なので食事からティータイムへと流れず、タリーズを選ぶことが多い。30分ほどかけてエスプレッソを大切に大切に飲むという技を会得した。エスプレッソはひっかけるものなんだろうけど。
万年筆を使うタイミングが随分減った。仕事が忙しくていろいろ余裕がないからだが、打ち合わせの際にインクが飛んで先方に迷惑をかけるのでないかという不安と、先方がそう思う不安を避けるためボールペンを使うようになった。ペン差しも買った。
たわいもないことを書き連ねている。心身がひどく疲れているから、じんましんが身体中、顔にまで出る、何日も続いている。薬を飲むようになり少し楽になった気がする。夏は自分を見失う。
七月
仕事の量が増えて長年のスタイルだった詳細なメモが取れなくなった。何本もの事業を束ねるポジションに就き条件反射のようにこなしている。確認や相談があったときに受け答えをして、そうできることに、記憶していることに勤務中何度も驚いている。
昨年までも忙しかったが、休日に業務状況を整理することができた。今はそれをすると休日がなくなってしまうから、したとしても、時間が足らず整理しきれないから、ただ横になって身体を休めている。
休日明けに職場に着き、情報の雪崩に反応する自分に驚く。記憶している実感が希薄で、自分からは再生できない大量のタスクに反応して回答を返している。
立場上身なりはきちんとしてなければと靴磨きを習得した。いつも磨き上げた靴を履いている。本と動画で学び必要な道具を揃えて実践を繰り返した。オフィスではレザーソールの方が疲れにくいように感じられそれらを履いて仕事している。名刺入れを奮発してよかった、ボールペンを奮発して良かったよ。
光が感情の襞をならしていく。