回転する惑星に暮らす
作業で終日、広い場所を動き回る日が三日続いた。
小麦粉断ちの効果だろうか、同僚からは別の人が入ってると言われる程、よく動き働いた。
作業のきつさよりも、体が動く状態が嬉しかった。
投資の本を読んだ。
ネットでは共感できる情報が得られそうになく、大型書店で書籍を選んだ。
煽ったり、せかしたりせずに、落ち着いた文章で要点をまとめているものを探した。
毎月一冊でもしっかり選び読んでいれば、半年後、今とは違っているはずだ。
不安の多くが経済的なものなのは十分理解していたが、何をどうしていけばいいのか見当が付かず、心身の不調に引きずられるように時をやり過ごしてきた。
他に、ベンジャミン・フランクリンの本を読み返した。
自由について考えた、自由とは何だろう、欲しいのは何の自由だろう、経済的自由。
この十年間、心はトランスで一杯だった。
容姿、着こなし、身のこなし、治療・・・。
ずっと怯えて生きてきた。
これからは幸福の後には幸福が、その後により大きな幸福が訪れると確信して暮らしていく。