休日

夜中に起きてしまい眠剤で凌いだ。日中はいつもの通り横たわって静養して過ごした。この三年程ずっとこうだ。明日は掃除やメンテナンスをしたい。今はここに書いている。じきに書かなくなる。だいたいがそんな感じで十年近くも続けてきた。仕事で複雑な構造を持った論文を書くので、思いつくまま記せるこの場は心やすい。

海の音、強い反射、色褪せた道具。海辺のブログに添えられた画像と自分の記憶が重なる。

今日も三食分作った。ナスのお味噌汁美味しかった、ご飯はお米をといでから数十分置き、昆布を入れて炊いた。といでからの置きは意味がわからなかったが、はっきりと味が違う。気付いたのは一年くらい前からで、それ以来できる限り置くようにしてる。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンを観てからシーリングワックスが欲しくなって、ネットでひとしきり探した。模倣品を見つけ、買うかも。手紙の封筒だけではなく、折り畳んだ用紙の留めにも使えそう。この用途なら日常的に出番がある。紙も探している、万年筆とシーリングワックスによく合いそうな紙を。

ヴァイオレットの声優の人は大変上手だ。絵と声とカメラアングルと音楽が一体となって泣かせにくる。泣かされる。今を生きていると、すぐに見失ってしまうから、ヴァイオレットのように静かに大切なものと向き合って生きられればと願い、何度も作品を再生している。一通の手紙の価値は大きく今も変わらない。書く側も受け取る側も重荷にならないように気を付けていたい。時間も、文字数も、制限の中で選び出す。

今は仕事が忙しすぎて、手にした手紙が風に吹き飛ばされて飛んでいくみたいな日々。仕事が落ち着けば体が少し戻り、心も少し戻り、言葉も戻る。