心にそよぐ風

おしゃれで魅力的な人になります!

花のように頬を上げて

近頃は来世のことをよく考える、あの世のこと。
生きている限り経験できないから、生きている限り絶対裏切られない、好きなように考えていられる。


来世は自分に近い精神の存在と社会を形成するという。
このような尊い人と同じ空間に居られるという驚き、その逆を経験するのは現世にいるからなんだろう。

 

自分の内にある欲は欲と呼ばれるものなのか、あるいは不安からくる恐れなのか、生涯わからないままだろう。

 

冬の光は美しくその様子を眺めるのが好きだ。
色彩も形態も光があり成立する。
美しいものを美しいと感じるあらかじめ備わったこの感受性は不思議で尊いものだと思う。

 

一昨年の冬救急車で運ばれ入院して検査を受けた。
レントゲン画像の骨格を見たとき、自分は量産品なんだと理解した。
天然素材の人型量産品、土台となる骨では見分けがつかない。

 

自分を損なうことを避けたい。
他人を損なうことを避けたい。
そう居られることを願う。

 

光は絶えずそこにあるものの様子を変えていく。
許されるなら花のよう頬を上げ、光を受けて微笑んでいたい。